2016年3月28日月曜日

多摩連帯ユニオンNEWS(JR版) 第16号 2016年3月23日

https://drive.google.com/file/d/0B2HgPUAlbi38TEtzNHlYUVdaZmc/view?usp=sharing


就業規則改訂 4月1日実施できず
千葉鉄道サービス 団結すれば撤回できる

白紙撤回まで闘いぬくぞ

 JR千葉鉄道サービス(CTS)は、就業規則改悪の4月1日実施を断念しました。各事業所でものすごい怒りの声があがりました。これが事態を動かしました。
 CTSは団体交渉で「説明会を3月7日から行う」と強弁していましたが、説明会を強行しても現場からの抗議や疑問に対応できない状況に陥ってしまい、ついに「4月1日の実施は延期」と回答せざるを得なくなったのです。
 会社側は当初、4月からの就業規則改悪を一気に強行して既成事実化を狙っていたことは間違いありません。
 それを断念せざるを得なかった理由はただひとつです。CTSの現場労働者からの怒りの声が次々にあがったことです。

雇い止めは違法・脱法

 労働契約法18条は、5年以上働いた労働者が申し入れれば無期契約となります。そもそも2回以上の契約更新で1年を超えて働いた人は労働契約法により無期雇用と同じく簡単には解雇されません。
 5年の直前に雇い止めすることは労働契約法によって無効であるばかりでなく、無期転換を阻止することを狙ったものとして脱法行為とされます。
 今回の就業規則の改定は、無効・違法・脱法です。会社に正義はありません。

みんなで声あげ白紙撤回を

 しかし、この期に及んでCTS契約期間を従来の1年から、次の契約更新を半年間に変更するといっています。その半年の間に就業規則改悪を行おうとしているのです。
 みんなで力を合わせれば白紙撤回できます。4月1日実施をストップさせた勝利がそれを示しています。

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多摩連帯ユニオンNEWS(JR版) 第15号 2016年1月28日

https://drive.google.com/file/d/0B2HgPUAlbi38TmVyX0xlNm1GNDg/view?usp=sharing


ツアーバス事故 過酷な勤務「明日は我が身」
規制緩和と非正規職化が事故原因

 1月15日未明、長野県軽井沢町の国道18号線で大型バスが動労を飛び出し転落・横転し、運転手2人をはじめ15人が死亡するという、大事故が起きました。「激安」を最大の売りにしたスキーツアーの貸し切りバスでした。
 「キースツアー」が企画し「イーエスピー」がバス運行、さらにその間に仲介業者が入る、典型的な外注・委託構造がもたらした過酷運転事故です。格安バス事故が繰り返され、誰もが「明日は我が身」と感じています。

健康診断もなしで65歳に深夜運転

 運転していたのは65歳と57歳の労働者。事故発生時にハンドルを握っていた運転士は昨年12月に入社したばかりの契約社員でした。バス会社は、健康診断も行わずに虚偽報告し、年配の労働者に過酷な深夜運転をさせていたのです。
 運転手は大型バスの運転経験がなく、面接で「大型バスは苦手」と話しましたが、バス会社は、国が定める運転士教育も行わず、わずか検修2回だけで乗務を強い、4回目の乗務で発生した事故でした。

下請けにダンピング強要

 ツアーは夜に東京を出発、長野まで2人体制で22時間半で往復する予定でした。運転は14時間半、運転以外の時間は8時間です。冬の峠道は非常に危険です。「泊まりでないと請けない」というバス会社もあるほどです。それを年配の不慣れな運転手に日帰りで運転させたのです。
 スキーツアーを企画した旅行会社は、国の下限(約26万7千円)を大幅に下回る19万円で発注していました。昨冬は13~14万円だったことも明らかになっています。
 〈旅行会社=元請け〉〈バス会社=下請け〉という業界の構図によってバス会社のダンピング(不当廉売)が横行し、コスト削減のために実際に働く運転手に過酷な業務が強いられているのです。
 今回、満席でもダンピングしなければ成り立たない状況でした。このため高速料金も上限があり、料金節約で帳尻を合わせるために運転手は無理をして一般道の峠越えを選んだのではないかと指摘されています。
 原因究明はこれからですが、こうした労働環境やダンピングがなぜ生まれたのか。闘う労働組合が絶対に必要です。

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